コーヒー好きの方は、「ベトナム」と聞くと、ベトナムコーヒーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
フランス統治時代から広まったベトナムコーヒーは、深煎りしたロブスタ種のコーヒー豆と、フランス式のアルミまたはステンレス製のコーヒーフィルターを使って抽出するコーヒーです。現在、フランスではこのフィルターは使われておらず、ベトナム独自の文化となっているようです。
ベトナムコーヒーはとても苦いため、砂糖やコンデンスミルクを入れて飲みます。
HOTまたはICE、コンデンスミルクまたは砂糖の有無によって呼び方が異なります。
ベトナムコーヒーは、何も言わなければ必ずコンデンスミルクか砂糖が入ります。
ホットの場合、フィルター付きで提供されます。
アイスの場合、ホーチミンでは、あらかじめコンデンスミルクとコーヒーがまざった状態で出てくることが多いです。
上の写真は、ホーチミンで多数チェーン展開しているカフェ「PHUC LONG(フック・ロン)」のお土産コーナーの一角。
スーパーやカフェの商品コーナーに行くと、このようにコーヒーフィルターとコーヒー豆がセットになったお土産にぴったりのものを見かけると思います。
コーヒー豆はあらかじめ挽いてあることが多いので、日本に帰ってすぐに飲むことができて便利です。
写真の「MR.VIET」は、「SENSE ASIA」というメーカーのもの。
コーヒー豆よりお茶を豊富に扱っているメーカーのようです。→サイトはこちら
わたしは、このコーヒー豆&フィルターのセットを、センスマーケット内にある雑貨屋やお土産も扱っている本屋さん「NHA SACH PHUONG NAM(Phuong Nam Corp)」で15万ドン(約750円)で購入しました。
中にはコーヒー豆250g(アラビカ種70%、ロブスタ種30%のブレンド)、アルミ製のコーヒーフィルターが入っています。
移動中、スーツケースの中でフィルターが変形してしまったのが残念でした、、、
アルミ製は味があってとてもかわいいのですが、変形しやすいのが難点。
長く使うには、変形しにくく熱さが手に伝わりにくいステンレス製がおすすめです。
ステンレス製のものが欲しいときは、お店の方に「cà phê phin(カーフェー・フィン)」「INOX(イノックス、ステンレスの意)」と伝えると通じる・・・はず!
自分でコーヒー豆を挽く場合、中挽き~細挽き程度が良いようです。
あまりに細かすぎると、フィルターの穴がコーヒー豆で目詰まりしてしまいます。
アイスの場合、細長いグラスを使うと、よりベトナム感が出ます!!
フィルターがない場合は、ドリッパーなどで濃いめのコーヒーを淹れましょう。
もしご自宅にフレンチプレスがあれば、より近い風味のものが作れるでしょう☆
パッケージに書かれていたベトナムコーヒーの淹れ方の手順には、“最後にコンデンスミルクまたは砂糖を入れる”とあったのですが、わたしは最初に好みの量を耐熱グラスに入れておきました。
温めたら、フィルターの中に大さじ3のコーヒー豆を入れます。
そして表面を平らにならしたら、中蓋を置き、軽く押さえます。
写真のフィルターは中蓋に取っ手が付いていますが、中蓋にネジが付いていて締められるようになっているタイプもあります。
その場合、きつく締めるとコーヒー粉の密度が高くなるため、抽出時間が長くなり、より濃いコーヒーができあがります。
コーヒー豆を蒸らすため、上からお湯を20ml(少量)入れます。すると、いい香りが漂ってきます♪(カメラも曇りました)
そして、お湯を入れる前に外蓋をして、再度20~30秒蒸らします。
蒸らしたら、さらにお湯を約45ml(フィルターの8分目ぐらいまで)入れ、
蓋をしてしばらく待ちます。
一滴も落ちてこないので少し心配になりましたが、2~3分して、ぽたぽたとコーヒーが落ち始めました(ほっ)。
そして10分ぐらい経って、コーヒーがすべて落ちました。
ぽたぽたとコーヒーが落ちるのを待つ時間も、ベトナムコーヒーの醍醐味ですね。
使い終わったフィルターは裏返した蓋の上に置きます。
※フィルター・蓋が熱くなっていますのでご注意ください
コーヒーが熱いうちにスプーンでよく混ぜてコンデンスミルクを溶かし、氷で満タンにしたグラスに一気に注ぎます!そして、氷とベトナムコーヒーをストローやマドラーでよく混ぜます。
できあがった量は少なめですが、味が濃いので、氷を溶かしながらゆっくりと飲みましょう。
一度飲むとヤミツキになるベトナムコーヒー。
自宅でベトナム式のカフェタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか♪