中国に住んでいたころ、よく食べていた羊肉の串焼き。
路上やウイグル料理店の店先で焼いていて、当時1本1~2元(約16~32円)でした。
クミンや唐辛子がかかっていてスパイシー&ジューシーな羊肉串は、ビールにぴったり。
また、留学生のお財布にやさしく、価格を気にせず何本も食べられるのが魅力でした。
中国の羊肉串。
店内で食べるものは鉄串、路上で焼いているものは竹串が使われていました。
ホーチミンのバックパッカー街を形成する通りのひとつ、ブイビエン(Bui Vien)通りを歩いていたら、店先で羊肉串を焼いているお店を発見。
あたりは炭火で羊肉を焼くいい香りが漂っていました。
「ああ、懐かしいなあ」と思いながら、1本買ってみようとお店の前で立ち止まると、店主らしき体格のいい中国人のおじさんが「中で食べて行きなよ」と声をかけてくれました。
お店の名前は「東北餃子(SUI CAO DONG BAC)」。
中国の“東北地方”は黒竜江省、吉林省、遼寧省を指します。
わたしが持っている中国東北料理のイメージは・・・
といったところ。
店内はアットホームな雰囲気。中国人夫婦のお客さんが1組いました。
席はたくさんあるのに、なぜか中国人夫婦の席に通され、相席となりました。笑
壁にはおすすめと思われるメニューの写真が貼られていました。
餃子は「蒸す」「煮る」「焼く」の3つの調理法から選べます。
中国では餃子というと、水餃子(煮る)が一般的です。
皮が厚いので、焼き餃子にすると食べ応えが出ます!
こちらのお店のものは食べていないので味は分かりませんが、個人的なおすすめは705番の“じゃがいも、なす、ピーマンの炒めもの(地三鮮、ディーサンシエン)”。※上の写真はイメージです
それぞれを素揚げしてから炒め合わせる油たっぷりの料理なのですが、にんにくの効いた甘辛醤油ソースがたまらなくおいしいです!好きすぎて時々家でも作るほど。
もうひとつのおすすめは603番の“インゲン豆の唐辛子炒め(干煸四季豆、ガンビエンスージードウ)”。※上の写真はイメージです
こちらも素揚げしたインゲン豆をにんにく・唐辛子と炒め合わせた料理で、シャキシャキのインゲン豆と脇役の漬物のみじん切りがいい味を出しています。ひき肉が入っていることもあります。
飲みものはビールのほか、漢方ドリンク、中国の白酒(バイジュウ)“二鍋頭”もあります。
白酒は、アルコール度数の高い(50度前後)蒸留酒。
中国の宴会で必ずと言っていいほど出てくるお酒です。
グラスに入った白酒は、一気に飲み干すのがマナー。
「干杯(ガンベイ、乾杯の意)!」の嵐になったときは大変なことになります!
お酒が好きな方は注文してみてはいかがでしょうか。
・・・わたしは無難にチンタオビールを。
5区に住んでいるという中国人夫婦。
羊肉串をごちそうになったので、わたしも追加で1皿注文してシェアしました。
こちらが焼く前の羊肉串です。
玉ねぎ、胡麻などでマリネしてあり、焼く前からして美味しそう!
焼きたての羊肉串。牛型の鉄板にのって出てきました。
ハーブ(ミント)が添えられているのがベトナム風。
いただきまーす!
食べてみると、中国で食べていた味と同じでかなり美味しかったです!
暑いのと、スパイシーな羊肉串でチンタオビールが進む、進む!
鉄板のふちで焼かれたニラも、焦げ目が香ばしく美味しかったです。
食後にはスイカが出てきました。これも中国と同じ!
店主によると、お昼は近隣のオフィスにお弁当を配達しているのだそう。
バックパッカー街で羊肉串や餃子が食べたくなったときは訪れてみてください。
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東北餃子(SUI CAO DONG BAC)
住 所:189 Bis Bui Vien , District1 , HCMC
T E L :028-3920-8189
営業時間:9:30~0:00