3区のおいしいお粥屋さん
1区と3区の境目付近、パスター(Pasteur)通りにあるお粥の専門店「Chao NGOC BICH HA NOI(チャオ・ゴックビック・ハノイ)」。
店名を見ると「ハノイ式」のお粥のようです。
1年中、常夏気候の南部ホーチミンに対して、北部のハノイには四季があるので、寒い冬に温かいお粥を食べる習慣があるのかな?と思いました。
お粥をよく食べる国・中国と地理的に近いというのもあるのかもしれませんね。
ベトナム語でお粥はチャオ(Chao)。チャオは語尾を上げて発音します。
お店の外観 ※写真は2014年時点のもので、現在は水色の看板になっています。
店内
店先の調理スペース
大鍋と小鍋にそれぞれお粥が入っています。
ベースになるお粥は同じで、注文が入ると大鍋から小鍋にお粥を取り分け、そこに具材を入れて、さらにぐつぐつと煮立てているよう。
豊富なお粥メニュー
お粥のメニュー ※写真は2014年時点のもので、現在は値上がりしています。
メニューは英語付きで分かりやすいです。
「Kidney」と「Sneakhead Fish」って何だろう?と思い、家に帰って辞書を引いてみたら「Kidney」は腎臓、「Sneak~」はライギョのことだと分かりました。
お粥の具はホルモン、鶏肉、白身魚、ひき肉(豚肉、牛肉)、田ウナギ、またはタップカム(五目、ミックスの意味)の中から選びます。
白いお粥(Chao Khong)もありますよ。
コクのあるお粥が生姜と大葉入りでさっぱり
クアイ(Quay) 9,000ドン(約45円)
ベトナムの揚げパン・クアイは、見た目は中国のヨウティアオ(油条)とそっくり。
でも食べてみると、かりんとうぐらい固かったです。
そういえば、フォーの有名店「PHO HOA」ではお客さんが皆フォーと一緒に食べていたっけ。
単品で食べるのではなく、汁を吸わせて食べるもののようですね。
タップカム(Thap Cam) 67,000ドン(約335円) ※普通サイズ(Thuong)
ラーメンどんぶりぐらいの大きさの器に盛られたお粥。
上には生姜、ネギとパクチーが少々、そして刻んだ大葉がどっさり。
お粥も大葉も食べ慣れた食材ですが、この2つの組み合わせは新鮮でした!
白身魚とホルモン
タップカムは肉も魚も田ウナギも入った“ミックス”だと思って注文したけれど、食べてみると、具はひき肉とホルモンが3種類ほど・・・。
いろいろなホルモンが入っているという意味の“ミックス”だったようです。次からは魚か肉の単品のお粥を注文しようと思いました。
揚げパンを浸していただきまーす!
動物系のダシが出たお粥は、旨味が凝縮されていてコクがあります。
お米の種類が違うからか、食感は日本のお粥よりさらさら。
味がしっかりついているので、そのままでもおいしく食べられますが、お好みで卓上に置いてある塩コショウやチリパウダーをかけても。私は途中からコショウを振りました。
動物系のダシ、ホルモン、揚げパンと聞くと、かなりこってりしていそうですが、生姜やたくさんの大葉が口の中をサッパリさせてくれます!
やさしい味の日本のお粥に対して、ベトナムのお粥はスタミナがつく味。
疲れているとき、風邪をひきそうなとき、フォーやブンに飽きたとき。
ベトナム風のお粥を食べてみてはいかがでしょうか?
こちらもあわせてご覧ください。
スタミナたっぷり!豚モツ入りのお粥“チャオロン”
フォードゥックチン通りにあるイカのお粥専門店「Quan CHAO MUC 10」
イカの旨味が凝縮!ホーチミン3区のイカ入りお粥専門店「CHAO MUC THANH SON」
Chao NGOC BICH HA NOI(チャオ・ゴックビック・ハノイ)
住 所:113 Pasteur , District3 , HCMC
T E L :028-3822-0213
営業時間:7:00~21:30