ベトナムの寒天ゼリー“ラウカウ”とは?
緑・白・茶色のトリコロールカラーだったり、お花型だったりと、
見た目もかわいいベトナムの寒天ゼリー、ラウカウ(Rau câu)。
常温でも固まるアガー粉(海藻由来のゼリーの素)で作ったゼリーはかためで、寒天や羊羹のような食感。ラウカウは、かための食感を楽しむデザートのようです。

こちらはニューランで購入した3色ゼリー、ラウカウ・バーマウ(Rau câu 3 màu)。
緑=パンダンリーフ、白=ココナッツミルク、茶=ココア味です。
茶色はベトナムコーヒーだったり、チョコレートだったり、作る人によって味が違います。
“ラウカウ”を作ってみよう♪
材料
ホーチミンに住んでいたとき、ベトナム語の先生とラウカウを作ったことがあります。
「アガー粉があれば、材料はあとは何でもOK!」ということだったので、家にあるものを中心に、次のものを用意しました。

ココナッツ、牛乳、ミロ、パッションフルーツ、ガックジュース(gấc=ベトナムのフルーツ。栄養価が高く、抗酸化作用が強いといわれている)の5種類です。

材料は、ほかに砂糖とアガー粉(Bột rau câu 、ボッラウカウ)のみ。
このゼリーの素は先生に持って来ていただいたもので、蒟蒻粉から作られたもの。
スーパーには海藻由来のものもたくさん並んでいます。
ラウカウほど固くならないかもしれませんが、日本で作るなら、「ゼライス」で代用できると思います。
ベトナムのスーパーの売り場の様子。
このように複数のメーカーのゼリーの素が並んでいます。
作り方
作り方はとっても簡単!
- ジュースを鍋に入れて弱火にかけ、砂糖を溶かす
- ゼリーの素を振り入れ、溶けるまでゆっくりとかき混ぜる
- カップに入れ、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす
※砂糖は牛乳とパッションフルーツにのみ使いました。
アガー粉の箱には、“内容量22gに対して2リットルの水が必要”と書かれていますが、「適当な量で大丈夫ですよ~」との先生のゆる~い言葉で適当に(笑)振り入れました。
ゆるめのゼリーがお好きな方は少なめに、固めがお好きな方が多めにいれましょう。

パッションフルーツを半分に割り、種ごと果肉を取り出したところ。
取り出した果肉はソースにしても、水と砂糖を加えてゼリーにしても。

牛乳ゼリーにパッションフルーツ果汁を垂らしているところ。
爪楊枝を使って、マーブル状にしています。
何色かの層にしたいときは、下のものが固まってから、次のものを流し込みます。

色々なバリエーションで作りました。

【左】牛乳+牛乳&パッションフルーツ
【中】ガック+ココナッツ+ミロ+牛乳
【右】牛乳+牛乳&パッションフルーツ+ココナッツ

パッションフルーツ兄弟
作ってみて学んだことが1つ。牛乳にパッションフルーツを混ぜたら、牛乳が中で細かいダマ状になって固まってしまい、ゼリーの食感もボソボソになってしまったので(オレンジやレモンもおそらく同じに)、混ぜずに別の層として作ったほうがいいと思いました。
見て楽しい、食べておいしい、ラウカウ。
透明のカップに3色のゼリーを作ると、ベトナムらしい雰囲気が出ます。
茶色を濃いめのコーヒーで作れば、よりベトナムらしいものになりそうです。
とても簡単にできますので、機会があれば作ってみてくださいね。
こちらもあわせてご覧ください。
ティゲー市場の近くで買った3色寒天ゼリー