ホーチミンの重要な観光スポット
3区にあるベトナム戦争の歴史を紹介している博物館、
戦争証跡博物館(BAO TANG CHUNG TICH CHIEN TRANH)。
欧米人を中心に、世界中から多くの観光客が訪れるスポットです。
観光スポットの少ないホーチミンですが、
ここと統一会堂は特に重要な場所だと思います。
入口で日本語のパンフレット(一枚の紙)がもらえます。
館内の説明はベトナム語と英語のみですが、一部日本語付きのところもあります。
各フロアごとの展示内容
3F 各国の報道写真家たちの作品
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2F 枯葉剤の影響を受けた人々の写真
戦争時に実際に使用された弾丸 など
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1F 平和を呼びかけるポスター、児童による作品
日本でもよく知られている「ベトちゃんドクちゃん」の写真もあります。
枯葉剤の影響を受けたのはベトナム人だけではなく、アメリカ人も同様だったようです。
戦争を終え、国に帰ったアメリカ人兵士から生まれた子どもは片腕のない女の子でした。その女の子の写真も展示されています。
屋外展示
敷地内には当時使われていたと思われる戦車や戦闘機、弾丸などが展示されています。
▼平和を呼びかけるポスター
沢田教一氏、一ノ瀬泰三氏、石川文洋氏、中村梧郎氏・・・と、日本の報道写真家による作品が多数展示されていたことが印象的でした。
明日の命も保障されない中、命をかけて戦争に参加した日本の報道写真家たち。
当時、彼らはどんなことを思い、シャッターを切っていたのでしょうか。
屋内展示
館内に入ると、1Fに日本共産党提供の資料を展示したコーナーが設けられていました。
日本語の貴重な資料が多数展示されていて、当時の様子が伝わってきます。
2F、3Fに展示されている写真は、息が苦しくなってくるほど残酷です。
ベトナム戦争の歴史にはじめて正面から向き合ってみて、重たく複雑な思いがしましたが、博物館を訪れて良かったと思いました。
ベトナムの未来
ぐったりした足取りで博物館の外へ出ると、
ブロロロロロロ……
バイクの群れが目の前を通り過ぎて行きました。
一瞬で現実世界に戻されたとともに、いつもの光景を前に安心感を覚えました。
さっきまで見ていた残酷な写真の数々もベトナムの姿。
今、目の前に広がっている平和な光景もベトナムの姿。
1975年の戦争終結から40年以上経った今も、現在進行形でめまぐるしく変わっているベトナム。
これから先、ベトナムはどんな“歴史”を作っていくのでしょうか。
戦争証跡博物館近くの食事場所&カフェ
ニャチャン料理店「Khoai」
コーヒースタンドチェーン「PASSIO」
フーティウナムヴァンのお店「BA HOANG」
海南風チキンライスの有名店「COM GA THUONG HAI」
戦争証跡博物館(BAO TANG CHUNG TICH CHIEN TRANH)
http://warremnantsmuseum.com/
住 所:28 Vo Van Tan , District3 , HCMC
T E L :028–3930-5587 , 3930-6664
開館時間:7:30~12:00、13:30~17:00
入 館 料 :15,000ドン