園芸店でレモングラスの苗が売られているのを見て、「苗からなら育てられるかも・・・」と購入し、プランターでの栽培を試みているところです。
レモングラスは、1.5mぐらいまで成長するのだとか。
根本部分は料理に、葉部分はお湯を注いでレモングラスティーとして飲みたいと思っています。
収穫は夏以降とのこと。1株収穫して料理に使ってみることにしました。

作ったのはベトナム風そぼろごはん。
タイのガパオライスに使われているホーリーバジルをレモングラスに代えたら、ベトナム風の味になるかと思い、作ってみました。
鶏そぼろごはんは、日本のベトナム料理店ではときどき見かけますが、ベトナムの食堂やカフェでわたしは見たことがありません。でも、ベトナムのファミリーマートで売られているそうです(Yさん、情報ありがとうございます!)。
材料 2人分

材料
ひき肉(鶏肉でも豚肉でも) 200g
玉ねぎ 1/2個
レモングラス 適量
にんにく 1かけ
きゅうり 1/2本(飾り用、なくてもOK)
パクチー 適量(飾り用、なくてもOK)
ヌックマム 小さじ1
オイスターソース 小さじ1
砂糖 小さじ1
塩こしょう 少々
油 小さじ1
玉ねぎ、レモングラス、にんにくはみじん切りに、きゅうりは薄切りにしておきます。
ヌックマム(Nước mắm)について
作り方の前に、ベトナム料理の味の要となる調味料“ヌックマム”のお話から。
小魚に塩を加え、発酵させて作るヌックマム(Nước mắm、ベトナムの魚醤)。
「nước」はベトナム語で水と国、「mắm」は塩漬けにしたもの、という意味があります。
ベトナムではフーコック島(Đảo Phú Quốc、南部・キエンザン省にあるベトナム最大の島)とファンティエット(Phan Thiết、南部・ビントゥアン省の省都)が名産地として知られています。
タイのナンプラーと原材料・作り方はほぼ同じですが、ナンプラーのほうが熟成期間が長く、塩気が強いです。
※ヌックマムの熟成期間はおおむね6〜12ヶ月、ナンプラーは12〜18ヶ月

今回使ったのは、日本で手に入る株式会社アイ・ジー・エムのヌックマム。
容量が100mlと、大きすぎず使いやすいサイズです。
●「アイ・ジー・エム」の紹介ページ
http://www.igmjp.com/product/vietnam/nuocmam
このヌックマムの度数は40度と高いです。
ベトナムのスーパーで売られているのは30〜35度のものが多く、度数が低めのヌックマム(価格が安い)は煮込み用に、高めのものは水やライム果汁などを加えてつけダレとして使うそうです。
ところで、ヌックマムの度数とは何でしょうか?
これ全窒素量という値で、1リットルあたりに何グラムの窒素が含まれるかという数値。
うま味成分の“アミノ酸”は窒素の化合物なので、窒素量が多いほど美味しいヌックマムになるのです。
(引用元:株式会社アイ・ジー・エム公式サイト「ベトナム豆知識講座 第2回 ヌックマム 知れば知るほど深い調味料」より)

使う際に気がついたのですが、ベトナムのTHANH HÀ(タンハー)社とのコラボレーション商品のようです。
THANH HÀ 社は、創業90余年の歴史を持つフーコック島の老舗メーカー。
THANH HÀ のヌックマムはおいしく、ホーチミン市の料理教室でよく使われているのを見て、以降このヌックマムを使うようになりました。
ホーチミン市のスーパーで購入することができますよ。
日本で THANH HÀ のヌックマムが手に入るのはうれしいです!

料理教室の先生お墨付きのヌックマム
1本からならアイ・ジー・エム社のオンラインショップページから購入できます。※ただし地域により470〜1,000円の送料がかかります。3,000円以上の購入で送料無料(例外あり)
▼機内への持ち込みについて
フーコック島のヌックマムだが、現在、基本的には手荷物、預け荷物ともNGとなっているが、ベトジェットエアでは「ペットボトル+きちんと梱包」という条件をクリアすると預入れ荷物で持ち出せるようになっているらしい。ちょくちょく変わる可能性があるので、ご確認を。
(引用元:森泉 麻美子 ・中塚 雅之 著 『絶対食べたいベトナムごはん』産業編集センター刊 より)
1. レモングラスとにんにくを炒める

さて、前置きが長くなりましたが、作り方を見ていきましょう。
まずフライパンを熱し、みじん切りにしたレモングラスとにんにくを香りを出しながら炒めます。
2. 玉ねぎとひき肉を加えて炒める

玉ねぎを加えて炒め、玉ねぎがしんなりしてきたらひき肉を加え、軽く塩こしょうを振ってさらに炒めます。
3. 調味料を加える
ひき肉の色が変わったら、砂糖・ヌックマム・オイスターソース(各小さじ1)を加えて全体をよく混ぜながら炒めます。
ヌックマムを入れた直後は独特の香りが広がりますが、加熱すると弱まります。
汁気がなくなるまで、よく炒めたらできあがりです。
4. 盛り付ける

器に温かいごはんをよそい、できあがったそぼろをのせます。
お好みでパクチーときゅうりを盛り付けてできあがり!
食べてみると、レモングラスの風味がしてベトナムを感じることができました。
冷凍または新鮮なレモングラスは手に入りにくいですが、粉末や乾燥したものでも雰囲気を楽しめると思います。