ホーチミンを中心に南部で食べられている“ブンティットヌン(Bun Thit Nuong)”。
日本語にすると、豚焼肉のせサラダ麺といったところでしょうか。
下味に漬けこんで炭火で香ばしく焼いた豚肉、ブン(細い米麺)、なます、ピーナッツ、ネギ油、ハーブや生野菜にヌックマムベースの甘辛いタレをかけて、まぜまぜして食べる麺料理です。
さっぱりしていながらも、ボリュームのあるお肉でお腹にたまります!
下町エリア・コーヤン通りにあるブンティットヌンのお店「Chi Tuyen」
ベンタイン市場の近くで営業する“ブンティットヌン”の屋台
汁なし麺・ブンティットヌンが美味!一等地にある隠れ家的な安ウマ麺食堂「Ba Them」
本日の記事は「ブンティットヌンを自宅で作ってみよう!」という内容です。
ベトナムのレシピサイト複数を参考にして、自分なりにアレンジしてみました。
少し手間はかかりますが、ベトナムの味が恋しくなったらぜひ作ってみてください。
材料 2人分
材料
- 豚肩ロース(ブロック) 200g
- ブン(または乾燥ライスパスタ) 200g
- 大根と人参のなます(市販のものでもOK) 適量
- 砕いたピーナッツ 少々
- ネギ油(ネギを少量の油で熱して作ります) 少々
豚肉の漬け込み用調味料
- ヌックマム(ナンプラー) 小2(ちょっと多め)
- サラダ油 大さじ1
- 玉ねぎのみじん切り 1/4個分
- にんにくのみじん切り 1〜2片
- レモングラス(あれば) 少々
- 黒胡椒 多め
- はちみつ 大さじ2
“Hạt điều màu”は、お肉などを漬け込むときに使われる赤色の着色料(アナトー色素)。写真の左下に見える赤いツブツブのものです。わたしは名古屋のベトナム食材店「Chợ việt nakamura(旧:Little Hanoi)」で買いましたが、なくても全然OKです。また、レモングラスは生(冷凍)のものが手に入らなかったので、乾燥したものを使いました。
タレ(ヌクチャム)用
- にんにく 2片
- 生唐辛子 1本 ※お好みで
- 砂糖 大さじ2
- ライム(レモン)汁 大さじ2
- ヌックマム(ナンプラー) 大さじ4
- 水 大さじ4
※2020.1.16レシピの分量を再改良しました
付け合せ用の野菜
- レタス
- きゅうり
- シソ
- もやし
- (あれば)お好きなハーブ など
※シソは味のアクセントになりますので、入れることをおすすめします!
乾燥ブンが手に入らなかったので、スーパーで見つけたケンミンのライスパスタ(玄米入り)を使いました。
ベトナムのブンより少し太めですが、食感は同じで、これでベトナムの味が再現できましたよ。
食感は違いますが、そうめんでも代用してもいいと思います。
1. 豚肉を調味料に漬け込む
ボウルに厚めにスライスした豚肉(わたしは3等分に)と漬け込み用の調味料を入れてよく混ぜます。
そのまま冷蔵庫で3時間ほど時間を置きます(時間がない方は短縮してもOK)。
2. トッピングの準備をする
漬けこんでいる間に、トッピングの準備をします。
野菜
きゅうり、シソは細切りに、レタスは手で食べやすい大きさにちぎります。
もやしは現地風に生のまま使いましたが、お好みでゆでたものでも。
なます
大根と人参少量(50gぐらい)を細切りにし、塩少々、砂糖大さじ1、ライムまたはレモンの絞り汁(わたしはポッカのレモン果汁を使いました)大さじ1で和えて、しばらく時間を置き、味をよくなじませます。
ネギ油
きざんだネギを少量の油で熱します。香りが出たら火を止めます。
わたしは万能ネギを使いましたが、普通のネギの青い部分でもOKです。
3. タレ(ヌクチャム)を作る
<タレの比率>
砂糖1 : ライム汁1 : ヌックマム2 : 水2
砂糖→ライム汁→ヌックマム→水の順に合わせて、最後にみじん切りにしたにんにくと生唐辛子を加えます(わたしは生唐辛子の代わりに鷹の爪で代用しました)。
量が足りないようなら、上の比率に沿って足します。
ポイントは「砂糖の後にライム汁を入れること」。
こうすることで、ライムの香りがより引き立つのだそうです。
ベトナムの主婦は度数の低いヌックマム(価格が安い)を料理用に、度数の高いものはタレに使うそうです。今回はタイのナンプラーを使いました(原材料・作り方はほぼ同じですが、ナンプラーのほうが塩辛く、熟成されています)。
~豚肉を焼く&盛り付け編につづく~
[…] 強いて言えば、牛肉と豚肉といった素材の違いはありますが、料理としてはブンティットヌン(炭火焼肉のせ和え麺)が近いでしょうか。 […]