エシャロットって?
ベトナム料理で「これがあると、料理が一段とおいしくなるなぁ」と感じる食材がフライドエシャロット。
ベトナム料理全般に入っているというわけではないのですが、フライドエシャロットがのっている料理を食べると、それがいい仕事をしていることをヒシヒシと感じます。
エシャロットは、紫色をした小さな玉ねぎのような香味野菜。
ベトナムで“ハンティム(hành tím)”と呼ばれています。
ハン(hành)=ねぎ、ティム(tím)=紫色という意味です。
▼ベジフルワールドさんがエシャロットについて教えてくださいました
グッチさんの投稿いつも楽しく拝見させていただいてます😋
因みにエシャロット、球根から育てる方法と、種から育てる方法があるのをご存知ですか?
べトナムではまだほぼ100%球根からです。クメール部族の多いソクチャン辺りが主な産地のようです。
— ベジフルワールド🇻🇳🇯🇵@ベトナム (@vegfulworld) August 31, 2020
それを揚げたものが、写真の一番左にある茶色のもの。
これは“ベトナム版薄焼きピザ”とも言えるバンチャンヌーン(Banh Trang Nuong)の屋台でのワンショット。
バンチャンヌーンは、ライスペーパーの上にバターを塗り、フライドエシャロットのほか、干しエビ、うずらの卵、ねぎ、ひき肉などをのせ、炭火で焼いてからチリソースをかけ、半分に折ったローカルフードです。
フライドエシャロットを使ったベトナム料理
他にフライドエシャロットがのっている料理を紹介します。
上の写真はソイガー(Xoi Ga、鶏おこわ)。→食べたお店はこちら
カリカリに揚げたエシャロットがたっぷりのっています。
これはソイマン(Xoi Man)というおこわ。
おこわの上にベトナムハム、中華ソーセージ、肉でんぶ、干し海老、大根の漬物、そしてフライドエシャロットがたっぷりのっています(お店によって具材は多少異なります)。
わたしは朝食として屋台で時々買っていました。
これは、ベトナム北部料理店で見かけるソイセオ(Xoi Xeo)というおこわ。→食べたお店はこちら
ウコンで色付けした黄色のおこわの上に、マッシュポテトのような形状の緑豆とフライドエシャロットがのっています。
フライドエシャロットがなかったら少し物足りないかな・・・と感じるほどです。
ベトナム北部・ハイフォン名物のバインミー(ベトナム風バゲットサンド)、バインミークエ(Banh Mi Que)。
わたしが食べたものの中には、レバーパテとバターのほかにフライドエシャロットも入っていて、シンプルな具だけれど旨味たっぷりでした。
これはイカ入りのお粥、チャオムック(Chao Muc)。→食べたお店はこちら
ベトナム南部名物の麺料理、フーティウ(Hu Tieu)。→食べたお店はこちら
こうやって見てみると、フライドエシャロットはおこわに使われることが多いのかな?と思いました。
これらの料理からフライドエシャロットをぬいたら、少し物足りない気がします・・・。
今年に入ってから、(愛知県では)輸入食材店で生のエシャロットを見るようになった気がするのですが、それまではなかなか見かけなかったので、とても貴重品でした。
ホーチミンで乾燥したエシャロット(上の写真左)を購入し、日本で少しずつ使っていて、なくなってしまったときは、赤玉ねぎで代用していました。
名古屋の輸入食材店で購入した生のエシャロット
エシャロットがない場合は、赤たまねぎで代用してフライドオニオンを作ります♪
■フライドオニオンの作り方
参考レシピ: ポイント1つで簡単☆フライドオニオン☆ by ミユシアン
香りやコクをプラスしてくれる香味野菜、フライドエシャロット。
ベトナム料理だけでなく、焼肉の上にのせたり、ラーメンのトッピング、チャーハン、スープ・・・に使っても相性が良さそうです。
シーザーサラダにのっているクルトンのように、サラダにのせてもおいしくなりそうですね。