男だらけの工房で焼き上げるフランスパン
1区北部、タンディン市場の北側を走るチャンクアンカイ(Tran Quang Khai)通り。
ベトナム戦争の様子を伝えているカメラマン・石川文洋氏の下宿先があったのはこの通りです。
そんなチャンクアンカイ通りですが、ある日、タクシーで通りがかった時に見えたフランスパン工房が気になり、後日わざわざここを訪れました。

お店の名前は「LO BANH MI(ローバインミー)」。
売っているのはバインミー用のフランスパン(Banh mi khong)のみ。
バインミー屋さんやカフェなどへの卸売がメインのようで、ここに販売カウンターはなく、フランスパンが入ったカゴが店頭に並んでいるだけです。

ホーチミンでは、時々このカゴを積んで配達しているバイクや自転車を見かけます。
一般客にも売ってくれるのかな…と思いつつ、「バインミー2つ下さい」と言うと、笑顔で「OK!」とお兄さん。工房の中も少し見せてくれました。
工房では若いお兄さんから中高年の方まで、男性が6人ほど働いていました。
きっと中が暑いからでしょう、工房内のスタッフは全員上半身裸でした。
そんな男だらけの工房で、1日1万4,000本ものパンを焼くのだとか。

パン職人の男性

これがパリパリで軽いフランスパンになるのですね!
そのまま食べてもおいしいフランスパン

フランスパンは1本5,000ドン(約25円)。2本買いました。
こうやって見ると、クープ(切れ目)の開き方も男らしい!?

まずはその場で、まだ温かいところをパクッと!
外はパリッパリ、中はお麩のように軽いので、1本ぺろっと食べられました。
バインミー用の軽い食感のフランスパンはたくさんの具があってのもので、そのままで食べるとちょっと味気ない気がしますが、焼きたてのものはとってもおいしかったです。
こちらも合わせてご覧ください。
コーバック通りのフランスパン工房「DAU」
LO BANH MI(ローバインミー)
住 所:143 Tran Quang Khai , District1 , HCMC
T E L :028-3848-1217