ベトナム中部の古都・フエ(Hue)。日本でいう京都のようなところで、かつてベトナム最後の王朝・阮朝(1802~1945年)の都が置かれていたところです。
わたしたちはダナンからタクシーをチャーターして行きました。
朝8時に出発し、夕方頃ダナンに戻る予定だったので、フエでの短い滞在の間にできることは限られていました。その中でやりたかったことは、つぎの3つ。
今回は、1993年にベトナムで最初にユネスコの世界遺産に登録された阮朝王宮を紹介します。
阮朝王宮は、中国・北京にある故宮の4分の3の縮尺でつくられたのだそうです。
度重なる戦争により破壊されたものの、今もなお修復作業が行われています。
王宮については、フエ観光促進情報センターのサイトで詳しく説明されていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。
フォーン川を挟んだ北側・旧市街にある王宮。
タクシーで到着したのは王宮の西側を走るレフアン通り。
そこから南方向へと歩を進め、つきあたりを左に曲がり、
入口(王宮門)のある8月23日通りへ。入口にたどり着くまでに結構歩きました。
それもそのはず、王宮はとても広いです!
ドンバ川をはじめとする4つの川に囲まれている王宮。
全ては見てまわれず、北側半分は諦めてしまいました。
入口は8月23日通り側(王宮門)、出口は東側(顕仁門)と北側(和平門)にあります。
最初、見学を終えて外に出ようと西側へ向かって歩いたのち、つきあたりまで行って出口がないことに気付き、引き返して東側の顕仁門まで歩きました。。。
さて、やっと入り口に到着。王宮門をくぐった先にチケット売場があります。
奥に見える建物は、中国の紫禁城を模して造られたという太和殿です。
ベトナム戦争で全壊し、1970年に再建されました。
ゲートの両脇に池があり、コイがたくさん泳いでいましたよ。
コイのエサは5,000ドン(約25円)で購入でき、エサやりができます。
チケットは150,000ドン(約750円)でした。
ベトナム国旗が掲げられているフラッグタワー。
台座の高さは17.4m、塔の先は29.52m。
1809年のザーロン帝時代に建てられた塔で、戦争などで何度か破壊されたのち、現在ものは1969年に建てられたのだそうです。
川を挟んだ南側の新市街からも見えましたよ!
●初代 ザーロン帝(嘉隆帝、1802~20年)・・・初代皇帝
●2代 ミンマン帝(明命帝、1820~41年)・・・ザーロン帝の子
●3代 ティエウチ帝(紹治帝、1841~47年)・・・ミンマン帝の子
●4代 トゥドゥック帝(嗣徳帝、1847~83年)・・・ティエウチ帝の子
●5代 ズックドゥック帝(育徳帝、1883年)・・・トゥドゥック帝の甥
●6代 ヒエップホア帝(協和帝、1883年)・・・トゥドゥック帝の弟
●7代 キエンフック帝(建福帝、1883~84年)・・・トゥドゥック帝の甥
●8代 ハムギー帝(咸宜帝、1884~85年)・・・トゥドゥック帝の養子
●9代 ドンカイン帝(同慶帝、1885~89年)・・・トゥドゥック帝の養子
●10代 タインタイ帝(成泰帝、1889~1907年)・・・ズックドゥック帝の子
●11代 ズイタン帝(維新帝、1907~16年)・・・タインタイ帝の子
●12代 カイディン帝(啓定帝、1916~25年)・・・キエンフック帝の子
●13代 バオダイ帝(保大帝、1925~45年)・・・カイディン帝の子
陶磁器など王宮ゆかりの品々を展示している建物・左廡(さぶ)。かつて文官が使用していた詰所だったそうです。トイレとお土産屋さん(水やアイスも販売)もありました。
向かいには官吏の詰め所だった建物・右廡(うぶ)があり、宮廷衣装を着て記念撮影ができる場所になっています。
敷地内にはカフェもありました。
ガイドブックによると、和平門(北側の出口)のとなりの城壁の上に「Leguyduong」というカフェがあり、一般的なカフェメニューのほか、宮廷茶セットも楽しめるそうです。
中国の紫禁城を模した配置・造りと、フランスの「ヴォーバン式」という築城技術が用いられたフエの阮朝王宮。2国の建築技術が融合されているというのが興味深かったです。
あまり調べずに行ってしまったので、行く前に歴史をもっと勉強しておけば良かったな・・・と思いました。予備知識を入れてから行くと、より楽しめると思います!
静かな城内を歩きながら、王朝時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
阮朝王宮
住 所:Dai Noi , Hue
開門時間:7:00~18:00(年中無休) ※Google Map上では8:00~17:00
入 場 料 :大人150,000ドン、子ども(7~12歳)30,000ドン