ミトー発祥の麺料理“フーティウ”
ベトナム南部の名物麺、フーティウ(Hu Tieu)。
甘めの豚骨スープと米から作られたコシのある細麺が特徴で、
生のもやし・レタス・ニラなどをちぎり入れて食べます。
フーティウ発祥の地と言われているのが、南部の都市・ミトー(My Tho)。
ホーチミン市から車で1時間半~2時間の場所にあるメコンデルタの入口の街です。

フーティウといえば、よく知られているのは“フーティウナムヴァン”。
Nam Vang=南旺(プノンペン)から伝わったといわれる麺料理。
甘めの豚骨ベースのスープに海老、豚肉、ひき肉、レバー、うずらの卵などたくさんの具が入る。フーティウはベトナム南部で食べられている細米麺で、柔らかくつるっとした喉越しを楽しむ北部のフォーに対し、半乾燥させてから裁断するためコシがある。お店では汁ありと汁なしが選べる。
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フーティウナムヴァンのお店はホーチミンにたくさんありますが、ミトー風フーティウのお店は全然見ないなあと思っていたところ、雑貨店が集まるトンタットティエップ通りで“ミトー風フーティウ”の看板を掲げるお店を見つけたので、後日、行ってみました。
木の影に隠れて目立たない「THANH XUAN」

お店の名前は「THANH XUAN(タンスアン)」。
ミトー出身の店主が営むこちらのお店は1946年創業と長い歴史を持っています。

間口が狭い上、木に隠れているので、最初は通り過ぎてしまいました。。。

入口の奥の細長い通路に沿って、客席が並んでいます。
「THANH XUAN」のメニュー
フーティウのメニューは全部で6種類。
- Hu Tieu My Tho(ミトー風) 32,000ドン(約160円)
- Hu Tieu Thit Bam(ひき肉入り) 18,000ドン(約90円)
- Hu Tieu Long Thit(豚モツ入り) 24,000ドン(約120円)
- Dac Biet – Tom Cua(エビ・蟹入りスペシャル) 52,000ドン(約260円)
- Dac Biet – Cua(蟹入りスペシャル) 60,000ドン(約300円)
またサイドメニューにミートパイ(Pate ChaudまたはPa Te So)もあります。

看板メニューの“Hu Tieu My Tho”を注文しました。
付け合せの野菜はモヤシとサニーレタス。
卓上にはライム、生唐辛子、酢漬けの唐辛子がありました。

透き通ったスープ。甘めで、豚骨なのにすっきりした味!
具は豚肉、レバー、海老、ひき肉、もやし、ニラ、レタス。
食べてみて「あれ?フーティウナムヴァンとほとんど同じ・・・?」と思いました。
違うといえば、ミトー風には春菊とセロリが入っていないことぐらいでしょうか。
ベトナム人のお客さんは“Dac Biet – Tom Cua”を目当てに来る人が多いもよう。
こちらはあんかけ風の麺で、わたしが食べたミトー風のものより具だくさん!
スープが別でついてきます。
わたしのベトナム語の先生がミトー出身なので、ミトー風フーティウの特徴を聞いてみたところ、先生の考える“ミトー風”とは、スープは豚骨・するめ・干し大根からとったもので、だしをとるために使ったそれらの食材が麺の具にもなっている、とのことでした。
豚骨スープは基本で、あとはお店によって微妙に違うのでしょうか。
ミトー風フーティウ、機会があれば、本場で食べてみたいところです。
THANH XUAN(タンスアン)
住 所:62 Ton That Thiep , District1 , HCMC
T E L :028-3821-3193
営業時間:6:30~14:00(土日は19:00まで)