ベトナムに初めて行く前、ベトナム料理で知っていたのはフォーと生春巻きのみでした。
しかし、現地で暮らしてみて、麺料理だけでも本当に多くの種類があることに驚いたものです。
例えば、お米を使った麺・ブンは、現地ではフォーよりも一般的に食べられていて、素麺ほどの細さのものと、太めのスパゲティ(または給食で出たソフト麺)ぐらいのものがある。
さらに、さまざまなスープの味や具があるので、それだけバリエーションが豊富!
☆参考記事
そこで今回は、日本で食べたいベトナムの麺料理を【珍しい度】とあわせてご紹介。
ぜひ、ベトナムの麺料理の世界に飛び込んでみてください!
フォー
【珍しい度★】
初めてベトナム料理店を訪れたら、まず試したいのがフォー(Phở)。
牛や鶏から取ったクリアなスープに平たい米麺が入ります。
やさしい味で、お子さまから年配の方まで食べられる安定の味。
ベトナム料理店に必ずあるといってもいいメニューでしょう。
ブンチャー
【珍しい度★★】
ブンチャー(Bún chả)は、ベトナム北部・ハノイの名物麺。
炭火で焼いた豚バラ肉とつくねが入った温かいつけ汁に、ブン(米麺)・香草・生野菜をちぎり入れて食べる、“ベトナム版焼肉つけ麺”ともいえる料理です。
オバマ前米大統領がハノイを訪れた際に食べたことで、一躍有名になりました。
ブンチャーを食べてから、「フォーよりも好き!」という方が多いほど日本人の口に合う料理だと思います。
ブンボーフエ
【珍しい度★★★】
ベトナムの方に好きな麺料理を聞くと、かなり高い確率で返ってくる答えがベトナム中部フエの名物麺・ブンボーフエ(bún bò Huế)。
ブン(bún)=米麺、ボー(bò)=牛肉、フエ(Huế)という意味です。
豚足や牛肉をベースに、パイナップルやレモングラス・唐辛子を加えた深みのあるスープに、たくさんの具が入っています。
”マムルォック”というエビの発酵調味料が少し入っていて、それがいい味を出しています。
ベトナム人オーナーのお店であれば、メニューにある確率が高いです!
ブンダウマムトム
【珍しい度★★★★】
ブンダウマムトム(Bún đậu mắm tôm)はベトナム北部の名物麺。
揚げ豆腐とブンを“マムトム”という発酵エビ味噌だれで食べる麺料理です。
具が豪華だと、ゆで豚、さつま揚げ、きゅうりやハーブなどがつくことも。
怪しい紫色をしたそのマムトムだれは、ベトナム人でも苦手という人がいるほど強烈なにおいがします!
しかし、好きな人は「大好き!」というほどハマる料理です。
ベトナム人オーナーのお店にある確率が高いですが、置いていないお店も。
フーティウ
【珍しい度★★★★★】
フーティウ(Hủ tiếu)はベトナム南部の名物麺。
甘めのクリアな豚骨スープに、お米から作られた”フーティウ”というコシのある細麺が入ります。
フォーとフーティウの違いですが、柔らかくつるっとした喉越しを楽しむ北部の平たいフォーに対し、南部の細米麺・フーティウは半乾燥させてから裁断するためコシがあります。
半乾燥させているため、フーティウをインスタント麺で食べても、麺の食感はお店で食べるものと比較的近くなります。
個人的な感覚では、ベトナム人オーナーのお店でも置いてあることは稀で、見つけたら「ラッキー!」という感じです。