珍しい担々麺風フォーを食べるならココ!
本日は、担々麺風のフォーがおいしい店「QUOC KY(國記、クォックキー)」をご紹介。
以前はビテクスコ・フィナンシャルタワーの向かいにお店があったのですが、2015年11月より現在の場所(サイゴン川に近いキーコン通りの南端)に移転して営業しています。
※下記は旧ブログで2014年1月に公開した記事を書き直したものです。
看板メニューはPHO BO VIEN(牛肉団子のフォー)のようですが、今回のお目当ては看板に控えめに書かれている、ちょっと変わり種の“PHO SATE(フォー・サテ)”!
インドネシアやマレーシアで食べられている、甘辛ピーナッツソースがかかった焼き鳥を“サテ”と言うけれど、この“サテ”と同じ味なのかなぁ?と思いながら入店しました。
麺をゆでる係、具を盛り付ける係と分担作業で次々と作られるフォー
料理が来るまでの間、卓上の調味料をチェック。ライム、チリ、ラー油といった定番の調味料以外に、黒っぽい色をした甘味噌(Tuong den、トゥオンデン)もありましたよ。
飲み干してしまうほどおいしいスープ
PHO SATE 80,000ドン(約400円) 67,000ドン(約340円)
※2017.9.5追記
一等地からローカル色の強い場所に移転して値下げされました。
またメニューが英語&写真付きになり分かりやすくなりました!
担々麺風フォーですが、とろりとしたカレー色のスープに、豚肉の薄切り、キュウリ、揚げ玉ネギ、小ネギがのっています。一般的なフォーの具とは全くちがいますね。
まずスープを一口すすってみると・・・
ピーナッツのような、ゴマのような香ばしい風味とコクがあって、かなりおいしい!!!
日本で食べる担々麺の味に似ていますが、辛くはありません。
食べていると、店主のおばさんから「あなた中国人?」と聞かれました。
そして、おばさんは「ラー油を入れると美味しいわよ。この香草も入れたほうがおいしい」と言いながら、ラー油と香草を勝手にどんぶりの中に放り込みました。
そんな強引だけど温かいところが結構好きだったりします(笑)
また、「小皿に甘味噌とラー油を混ぜ合わせて、具の牛肉をつけて食べるとおいしいわよ」と教えてくれました。その通りに食べてみると、うん、たしかにおいしい!
ちなみに、看板メニューのPHO BO VIEN(牛肉団子のフォー)もダシが濃いめでおいしかったですよ~。でもわざわざ訪れるほどではないかなぁ・・・?と感じました。
華人店主が切り盛りする65年以上続く老舗店
こちらが華人の店主、呉俊嫏さん。生まれも育ちもベトナムだそう。
中華系のお店だから店名に漢字表記(國記)があるのですね。
「お店を始めてどれぐらいになるのですか?」と尋ねてみると、
「この店は私の父が開いたのよ。父は1946年に潮州からベトナムへ来てね、1949年に店を始めたから・・・そうね、もうかれこれ65年になるわね」
とのこと。そんなに歴史のあるお店だったのですね!
今では、4人いらっしゃるお子さん(男2人、女2人)のうち、銀行に9年間ほど勤めていたという娘さんがお店を手伝ってくれているのだそうです。
呉さんによると、フォーと一緒についてきたたくさんの香草のうち、ミント系の香草(名前分からず)は潮州でもよく食べられているのだとか。
でも潮州のものとベトナムのものは少し味が違うと言っていました。
あと、スープに使われている材料について聞いてみたところ、ピーナッツソース(花生醤)と練りゴマ(芝麻醤)の両方を使っているとのことでした。
ごちそうさまでした~
コクのあるスープがとってもおいしくて、一滴残らず飲み干してしまいました!
すると、「日本人はおいしくてもそうでなくても、全部食べてくれるわ。そんな日本人が好きよ」と呉さんが一言。「いえいえ、本当においしかったですよ」と返すわたし。
担々麺風の一風変わったフォーが食べたくなったらぜひ訪れてみてくださいね。
きっと話の種にもなると思いますよ~。
★ベトナムの魅力を独自の視点で紹介する面白サイト「べとまる」でも紹介されました。
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QUOC KY(國記、クォックキー)
住 所:24 Ky Con , District1 , HCMC
T E L :0903-743-109
営業時間:7:00~23:00