ライスペーパーのようなお菓子“バイン・フォン・スア”
ベトナム南部・メコンデルタの名物、ココナッツ。
先日、ベンチェ(ホーチミンの南西約86kmに位置する省)のお土産で“Banh Phong Sua(バイン・フォン・スア)”という大きなライスペーパーのようなお菓子をいただきました。
☆ベトナム語メモ
banh=粉もの料理を指す言葉
phong=膨らむ ※banh phong=せんべい
sua=ミルク
an lien=インスタント食品
“THANH LONG”というメーカーのもので、直径は25cm。1袋に10枚入っています。
白いものはココナッツ味、緑色のものはパッケージを見るとドリアン・パンダンリーフ・もち米風味のようです。緑色の色素はきっとパンダンリーフから抽出したものでしょう。
原材料はキャッサバ、砂糖、ココナッツミルク。
パッケージの英語表記(INGREDIENTS)を見ると、キャッサバのみ英語(Cassava)ではなくフランス語(Manioc)になっているのが興味深かったです。
食べ方は「そのまま 又は 焼く」とのこと。
ホーチミンのスーパーでココナッツキャンディは見かけますが、このお菓子は初めて見たので興味津々♪ベトナム人の友人(北部出身)の家に持って行き、一緒に試食しました~
まずはそのまま食べてみよう!
さて、袋を開けて1枚取り出してみると、表はザラザラ、裏はツルツルしていました。
ビリビリと簡単に裂くことができましたよ。
レッツ試食♪
食べてみると、意外と・・・甘くない!
練乳のような、発酵させたパン生地のような香りがします。
ベトナム人の友人と、友人の娘ちゃん(4歳)と「おいしいおいしい」とビリビリ破っては食べ、破っては食べをくり返しました。不思議なおいしさでクセになります(笑)。
緑色のものはドリアン臭は感じず、食べやすかったですよ~。
次は焼いて食べてみよう!
さて、「焼く」のもおすすめとのことなので、自宅に戻って焼いてみました。
大きめのフライパンにバイン・フォン・スアをそのまま置き、火にかけると・・・
1~2分でこのように焦げ目がついてきましたよ!
そして、これぐらい焦げ目がついたところで火からおろして、クレープのように折ってみました。焼くことで生地がしんなりして、本当にクレープ生地のようになりました。
パタンと折り返して(なぜ折り返した??)できあがり!
焼いたところパンのような香りはなくなり、ココナッツの香りが強くなりました。
食感はパリパリ!焼いたほうが断然おいしいです!
ネットで画像検索してみると、ミルフィーユのようにクリームと苺をはさんだアレンジレシピ(?)もありました。
ラップをして常温で置いておき、翌日食べてみたら、まだパリパリ感が残っていました。
最後に揚げて食べてみました。
ベトナムのえびせん“バイン・フォン・トム”のように、油で揚げたら膨らむのかなぁ?と思い(メコンデルタ・ミトーの名物に“ソイ・チェン・フォン(風船餅)”という料理がありますし)、フライパンに油をひいて揚げてみました。
まず真ん中が膨らみ始め、「このまま膨らんでいくのかな?」と思ったら膨らまなかったので、裏返しました。
裏返すのに失敗し、形が崩れたまま戻らず、そして油っぽくなっただけの結果に終わりましたが・・・、味はおいしかったです。
箸で煎餅(飴)を食べるという不思議な体験となりました。
やはりバイン・フォン・スアは「焼く」のがおすすめのようです。
煎餅のような、シート状の飴のような不思議なおやつ、バイン・フォン・スア。
そのまま食べられて、糖分がとれ、長期保存ができ(1年間)、折りたためるので(笑)、非常食にもいいかも・・・と思いました。
こちらもあわせてご覧ください。
ベトナムおやつ手帖 第1回~第12回
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はじめまして。
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