チョロン(中華街)にあるお寺「王爺寺(オンボン寺)」

ホーチミンの中華街・チョロン(Chợ Lớn、中国語:堤岸)。

17世紀末に中国南部から移り住んだ人々によって形成された町で、看板にはベトナム語と中国語の表記があり、独特の雰囲気を持ったエリアです。

今回は、18世紀初頭に福建省泉州・漳州出身の商人によって創建された「王爺寺(オンボン寺)」を紹介します。ここは、幸せの守り神とされる王爺(オンボン、またの名を本頭公)が祀られているお寺です。

創建後、信仰場所としてだけでなく、同郷の人たちが集う“集会所”としての機能も果たしていたオンボン寺。チョロンにはこのような同郷会館がいくつかあります。

  • 義安會舘(潮州人)
  • 崇正會舘(客家人)
  • 瓊府會舘(海南人)
  • 福建會舘(福建人)
  • 温陵會舘(福建人)
  • 穂城會舘(広東人) など

 

 

オンボン寺は、ハイトゥオンランオン(Hai Thoung Lan Ong)通り×フンフン(Phung Hung)通りの角にあります。

文房具&はんこ屋街になっているフンフン通り

 

オンボン寺はチョロンバスターミナルから東へ徒歩10分ほどの場所にあります。

チョロンにあるお寺で有名なのは「ティエンハウ寺」ですが、こちらはティエンハウ寺ほど知名度は高くないものの、壁画や支柱の装飾が中国風で面白く見応えがあります。

チャータム教会」や「ティエンハウ寺」、手芸市場の「ダイクアンミンモール」はオンボン寺から徒歩圏内にありますので、興味のある方はあわせて訪れてみてください。

別名は「二府廟(二府會館)」。

門が閉まっていたので、脇の細い入口から入りました。

お寺自体は静かですが、隣にある学校から子どもたちの声が聞こえてきました。

門からお寺の入口までの広いスペースにバイクがたくさん停めてあり、駐輪場となっていることに驚きました!地元に根付いているお寺、という印象でした。

カーブを描いた屋根は、福建省の人が建てた建物の特徴なのだそうです。

1875年、1901年、1990年、1996年と何度か修繕されたのち、1998年に政府より文化遺産に指定されました。

 

 

中国風の美しい建築。

中には孫悟空や玄奘三蔵などが描かれた西遊記の絵画があります。

日本では河童とされる沙悟浄ですが、ベトナムでは人間(こちらがオリジナル)として描かれています。

中国人の沙悟浄のイメージ(強そうですね!)

こちらでお線香(1束5,000ドン)を購入しました。

ここにお線香を立てました。

祭壇には髭をたくわえた老神像・オンボンが鎮座していました。

立体的な壁のレリーフ。

モチーフとなった伝説や神話がありそうですね。

 

ベトナムという異国の地で生活基盤を築き、その土地の人々や習慣になじみ、中国の伝統文化を守りながら、たくましく生きてきた華人たち。

横浜中華街のような派手さや煌びやかさはないけれど、中国寺院が点在し漢字表記のお店がたくさんあるチョロン。ベトナムで中国の雰囲気を味わうのも面白いかと思います。

 

王爺寺(オンボン寺)
住  所:264 Hai Thuong Lang Ong , District5 , HCMC
T E L :028-3855-3187
開門時間:6:00~17:00
入  場  料 :無料