ホーチミンの大衆食堂のショーケースには、たくさんのおかずが並んでいます。
今回はそのうちのおかずの1つ、焼きなすのネギ油がけ(カーティム・ヌーン・モー・ハン、Cà tím nướng mỡ hành)を紹介&作ってみたいと思います。
生姜醤油やかつおぶしをかけて食べる日本の食べ方とは異なり、ベトナムの焼きなすはネギ油やひき肉、にんにくが入っていてパワフルな味!こちらもとてもおいしいですよ~。

※写真左下がベトナム版焼きなす。注文後、ネギ油とたれをかけて出してくれます。
今回は「ここの焼きなすはおいしい!」と思った、ホーチミン市4区の大衆食堂「COM TAM Di Nam(コムタム・ディーナム)」のものをイメージして作ってみました。
ひき肉なしのレシピですが、2回に渡ってお届けいたします。
材料 2人分

材料
- なす 2本
- 豚脂 20g
- 万能ネギのみじん切り 4本分
- サラダ油 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
※写真は4人分の分量です。これで作ってみて、2人分にしては多かったので下記のとおり半量にしました。
ヌクチャム(たれ)用
- にんにく 1片
- 生唐辛子(なければ鷹の爪) 1/2~1本
- 砂糖 大さじ1
- ライム(レモン)の搾り汁 大さじ1
- ヌックマム(ナンプラー) 大さじ2
- 水 大さじ2
1. なすに穴をあける

なすを回しながら、フォークを使って適当な箇所に穴をあけます。
ヘタの根元に一周浅く切り込みを入れると、後で皮がむきやすくなります。
今回細めのなすを使いましたが、太めのなすのほうがおすすめです。
2.魚焼きグリルでなすを焼く
魚焼きグリルになすを置き、焦げ目がつくまで焼きます(中火で10分ぐらい)。
3.ヌクチャム(たれ)を作る

なすを焼いている間に、ヌクチャムだれを作ります。
<たれの比率>
砂糖1 : ライム汁1 : ヌックマム2 : 水2
砂糖→ライム汁→ヌックマム→水の順に合わせて、
最後にみじん切りにしたにんにくと生唐辛子を加えます。
ポイントは「砂糖の後にライムの搾り汁を入れること」。
こうすることで、ライムの香りがより引き立つのだそうです。
ベトナムの主婦は度数の低いヌックマム(価格が安い)を料理用に、度数の高いものはタレに使うそうです。今回は40度のものを使いました。
4.豚脂をカリカリになるまで揚げる

豚脂は、カツ・ステーキ用の豚肉の脂身部分を適当にカットして使いました。

フライパンに豚脂、サラダ油を入れて熱し、豚脂がきつね色&カリカリになるまで熱します。

しばらく熱していると、だいぶカリカリになってきました!
写真の状態(表面のみカリカリな状態)だとまだ足りないので、もう少し熱します。
~その2につづく~